「北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権」

 

新年早々に、

 

をまず読んだのですが、2冊目として「北条義時 鎌倉殿を補佐した二代目執権」を読みました。

「鎌倉殿と執権北条氏」が、著者の自説を打ち出し、大胆に推論も展開して、という叙述であったのに対し、「北条義時」は、先行する研究成果に丹念に目配りしながら、著者の考え方は抑制的に紹介しつつ手堅くまとめているという感じで、なかなか参考になるものがありました。

「鎌倉殿と執権北条氏」と内容が重複するかと思いつつ読み始めたのですが、そこで書かれていなかったことが結構書かれていて、補完し合うような面があってその意味でも両方読んだメリットを感じました。

今年は、引き続きこの時代について、読書しながら学んでいくつもりです。

大雪の首都高で相次ぐ事故、レインボーブリッジも封鎖

大雪の首都高で相次ぐ事故、レインボーブリッジも封鎖(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

大雪が降る中、首都圏の高速道路や有料道路で6日午後、スリップなどが原因の交通事故が相次いだ。

東京にしては強く雪が降り、道路状況が、ノーマルタイヤでは厳しい状況に、各所でなっていましたが、ほとんどの車がノーマルタイヤでチェーンも装着せず走っていて、立ち往生や事故が相次ぐ状況になってしまいました。

東京のように、年に何度かしか雪が降らないところでは、ノーマルタイヤ一本で臨んでおいて雪が降ったら車に乗らない、という方法もあると思います。しかし、安易に、危険な状態で運転する人が多い状況は放置できないものを感じます。

降雪状況に応じて、首都高、幹線道路など道路を指定した上で、スタッドレスタイヤやチェーンを装着しない車両の通行禁止規制を一斉に出す、といった方法も必要かもしれません。

日頃は雪が降らないエリアでの降雪対策の難しさを、改めて感じさせられました。

 

小池都知事「まん延防止、現段階で要請考えていない」

小池都知事「まん延防止、現段階で要請考えていない」(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

一方で都内の感染者数が急増していることについて「大変危機感を持っている」と述べ

司馬遼太郎坂の上の雲」で、旅順要塞攻略に介入した児玉源太郎203高地に歩兵が攻撃中に砲撃を加えるよう命じたところ、参謀が、味方も撃ってしまうと反対したのに対し、そのような中途半端な作戦が今までどれだけ無益な損害を出してきたのか、砲撃により犠牲が出ても203高地攻略が進めば犠牲は抑えられると涙ながらに述べるシーンが出てきます。

新型コロナ対策でも、新規感染者が増加した後に手を打つより、その前に手を打ったほうが感染拡大を効果的に抑え込める、そういう面があるでしょう。専門家の意見に、謙虚に耳を傾けながら、後手に回らない、思い切った対策を講じてほしいという気がします。

【独自】北の工作員、日本企業を利用して外貨獲得か…警察は「諜報事件」に認定

【独自】北の工作員、日本企業を利用して外貨獲得か…警察は「諜報事件」に認定(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

警察当局は、国連の経済制裁下にある北朝鮮が外貨獲得のため、国際的な信用のある日本企業に目を付けていたとみている。

近年、経済安全保障が強く言われるようになり、アメリカが中国のファーウェイを制裁対象にしたり、各国の法令でもそういった観点で規制が強化される傾向にあります。その点、日本も例外ではありません。

利用されてしまっても、法令違反行為に及べば刑事責任を追及される立場になりますし、信用失墜により活動に大きな制約がかかってくるなど、様々な不利益も降りかかってきます。

企業においては、そういった事態に陥らないように、特に経済安全保障上の規制に抵触するような製品、サービスを取り扱っている際は、問題のある取引にならないか、法令に抵触しないか、検討するフローを、業務を遂行する上で組み込んでおくことが必要だと思います。

見落とされがちだが重要な点でしょう。

「鎌倉殿と執権北条氏:義時はいかに朝廷を乗り越えたか」

 

今年のNHK大河ドラマは「鎌倉殿の13人」ですが、私自身、その後の室町、戦国時代については割とよく読んできたものの、鎌倉時代についてはあまり読んでこなかったので、良い機会だと思い、今年は鎌倉時代関係の本をできるだけ読むようにしたいと考えています。

手始めに、大河ドラマ時代考証担当を務めている著者のこの本を、新年最初の読書で読んでみました。

伊豆に流されていた源頼朝が北条氏の庇護を受けるようになった経緯やその後の蜂起、北条氏の中で先代の時まさに代わり義時が実権を握っていった状況などが、内容のレベルを落とさずに、平易に語られていて、教科書的な知識しかなかった自分にとって大いに参考になる内容でした。

うかつにも、三代将軍実朝の後の皇族将軍は、実朝暗殺後に北条氏が傀儡として擁立したものと思っていたのですが、そうではなく、実朝存命時からの計画であったことがわかるなど、今後もどんどん読んで学ばねばと感じています。

紅白歌合戦、「カラフル」をテーマにしたことで問われる「歌合戦」の意義

紅白歌合戦、「カラフル」をテーマにしたことで問われる「歌合戦」の意義(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

そこで一つの疑問が頭をもたげる。合戦をあおるのを良しとしないのであれば、このご時世に男女のアーティストを「紅」と「白」にカテゴライズして「合戦形式」で競う必要性が問われるのではないか。世界を見渡せば、世界3大映画祭のひとつであるベルリン国際映画祭が「男優賞」「女優賞」を廃止し、性的区別のない「主演俳優賞」「助演俳優賞」を新設したことが記憶に新しい。「ジェンダー平等」の意識は世界的に高まっているのだ。

様々な物事は、時代の流れの中で変わるべきは変わる必要があり、男女が分かれて「合戦」するという企画は、もう転換すべき時に来ているように思いますね。そもそも、男、女という分類に当てはまらない人もいるわけで、分けられない以上、合戦しようもない、ということにもなります。男女が、余興とはいえ戦い合うというのも、よく考えるとおかしな話でもあります。

競い合う要素があったほうが、見ていておもしろいという側面はありますから、投票、集計方式を工夫して、個々の歌手、グループに点数を付与して上位から数名を表彰するとか、それ以外に特別賞を設けるなど、男女が合戦するという古い方式以外の、時代に合った企画を樹立する必要があるように思います。

私個人としては、年末に様々な歌手、グループを網羅的に見られる紅白は、今後も見たいと思っており、企画の工夫を期待したいものです。

 

首相、安定政権確立に意欲 年頭所感「改憲は大きなテーマ」

首相、安定政権確立に意欲 年頭所感「改憲は大きなテーマ」(共同通信) - Yahoo!ニュース

憲法改正は「本年の大きなテーマだ」として国民的議論の喚起に意欲を示した。

明けましておめでとうございます。

私は、都内にて心静かに新年を迎えました。皆様のますますのご健勝を祈念しております。

さて、昨年に引き続き、今年も憲法改正について何かと話題になりそうですが、感じるのは、憲法改正の議論は、日本という国家社会が今後どうあるべきかという議論であるはずであり、そうでなければならないということです。

そういった意識が希薄なままでは、自衛隊憲法上明記するとか、国家緊急権を定めるとか、そういったピンポイントな論点がポップアップして、賛成、反対とピンポイントな話になるだけで、上記のようなあるべき憲法改正論にはならないでしょう。

GHQが与えれくれた憲法で、戦後、平和と繁栄を築いてきたが元になっている憲法を改正すべきだ、自主憲法だと言うのであれば、GHQが描いていた国家社会像のどこが不十分、誤りで、どこをどう修正して新たな国家社会像を描き実現するのか、そういう議論が具体的、活発に展開されるべきです。個々の国民が、なかなか具体像を打ち出せないのはやむを得ず、そこは政治が国民の思いを形にして示していくことが必要でしょう。

戦後76年を過ぎ、国家社会の姿も大きく変貌しました。日本を取り巻く環境も激変しています。また、国民の意識、考え方も大きく変わっています。そういう中で、50年後、100年後にどういう国家社会を目指し実現するのか、最大多数の最大幸福をどこに求めていくのか、そういう議論の上にこそ憲法改正論もあるべきだと、新年を迎え改めて強く感じるものがあります。