「悔しさ変わらない」 松阪ひき逃げ遺棄事件、遺族がチラシ配布

「悔しさ変わらない」 松阪ひき逃げ遺棄事件、遺族がチラシ配布(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 松阪署によると一瀬さんは11年11月20日、神戸市の実家から松阪市内の勤務先の寮に帰るために伊勢中川駅で下車した後、行方不明となった。12年3月11日に約20キロ離れた同市飯南町の山林で遺体で見つかった。遺体の状況などから県警は車にはねられた後、山中に運ばれて遺棄されたとみている。

 県警は当初、死亡ひき逃げ遺棄事件として、容疑を死体遺棄や自動車運転過失致死で捜査していたが、いずれもこの日までに公訴時効を迎えた。一方、一瀬さんが車ではねられた後、生きたまま山林に遺棄された可能性も否定できないとし、容疑を公訴時効が20年の保護責任者遺棄致死に切り替えて捜査を継続する。

こういった人身事故を起こした犯人の中には、はねた相手を車に乗せ、病院へ連れて行こうかどうしようかと逡巡した後、本件のように山中に遺棄するといった行為に及ぶ者も、多くはありませんがいます。

警察は保護責任者遺棄致死容疑に切り替えて捜査を継続するということですが、山中に遺棄するという行為の性質上、殺人罪か成立する可能性も高いものがあり、現時点で同罪に切り替えても良かったのではないかと感じるものがあります。殺人罪であれば公訴時効はありません。

駅から寮までの道のりの中での事故であることは間違いなく、何とか犯人を検挙して、被害者の無念を晴らしてほしいと思います。

ひきこもりの息子、すがった先は悪徳業者だった 母の後悔届かぬ返事

ひきこもりの息子、すがった先は悪徳業者だった 母の後悔届かぬ返事(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

ひきこもりの状態にある人は、少なくとも100万人以上いるとされる。こうした業者に頼ってしまう背景には、公的な支援体制が不十分なためだとの指摘がある。

以前に、引きこもりの親族を持ち、こういった業者を利用してしまった人の話を聞いたことがありますが、親族としては、どうして良いかわからず悩むもので、孤立無援の中で悪徳業者につけ込まれるというパターンがかなりあるだろうと感じたことが思い出されます。

一口に引きこもりと言っても、原因やメンタルの状態、適切な対処法は個々のケースで異なるはずで、また、現象面で見た場合、直ちに何らかのケア、治療をしなければならない、という状態には見えないことで、公的な支援が進まない実態があるのではないかと推測されます。

豊かなようでいて福祉が貧困な日本の有り様を象徴するようですが、公的な支援強化が急務でしょう。

【速報】木下都議を在宅起訴 無免許運転を繰り返した罪 東京地検

【速報】木下都議を在宅起訴 無免許運転を繰り返した罪 東京地検(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース

木下被告は免許停止中だった今年5月から7月、板橋区や新宿区で合わせて7回、無免許運転を繰り返した罪に問われています。

無免許運転に関する現行の検察の求刑基準はわかりませんが、推測するに、1回目は罰金、2回目からは懲役刑というものではないかと思われます。

あわせて7回というのが、都度、検挙されていたとは考えにくいので、最後の検挙についての捜査の中で、例えば防犯カメラ映像から無免許運転を特定する、といった手法で立件されていったのではないかと推測されるものがあります。

この人に、おそらく、体刑前科はないはずなので、今回は、順当に行って執行猶予付きの懲役刑ですが、かなり規範意識が鈍麻しているようなので、執行猶予中に再び無免許運転等の道交法違反に及ぶ可能性は低くなさそうです。

次の選挙で当選する見込みはほぼゼロだと思いますが、東京都議会議員でいることで、歳費等の実入りがかなりあるので、居座れるだけ居座って、蓄財に励む可能性が高いでしょう。代表制民主主義が堕ちるところまで堕ちたらこうなるという、1つの見本みたいなものですね。

イチローさん球団殿堂入り マリナーズで10人目

イチローさん球団殿堂入り マリナーズで10人目(共同通信) - Yahoo!ニュース

現在はマリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチローさんは2001年に最優秀新人、最優秀選手(MVP)を同時受賞。04年にはメジャーの年間最多安打記録を塗り替えた。10年連続でオールスター戦に選出され、その間に毎年200安打を達成するなど球界を代表するスターだった。

私は、小学生から高校生までは野球少年で、自らも野球をやり、広島カープを応援し、そういう中で、メジャーリーグにも関心を持って、タイ・カッブベーブ・ルースの伝記を読んだり、子供なりにメジャーリーグ情報は集めていました。当時は、日本人にとって、メジャーリーグは雲の上のはるか彼方という感じで、そこで活躍するとか、すごい記録を残すとか、殿堂入りする、といったことは夢物語でした。

それを、イチロー選手は現実にやり遂げたわけで、凄いと思うと同時に、日本人の、特に子供たちに、やればできるんだという大きな夢、希望(現実感のある)を与えてくれた功績は多大なものがあると、改めて感じます。

1人の人間として大きな達成に至ったというだけでなく、広く多くの人々に対して、大きな夢や希望を与えた、その功績は正に歴史的なものと言っても過言ではないでしょう。

 

「オー・ヘンリー傑作集1・2」

 

 

オー・ヘンリーの作品は、有名なものは読んだことがあるものの、まとまって読んだことはなかったところ、上記の、表紙がゴッホの絵の傑作集が出ているのを知り、読んでみました。

賢者の贈り物、最後のひと葉といった、読んだことがある著名な作品も改めて読んで味があって良かったのですが、読んだことがなかったものも、意外な結末だったり、ひねりが効いていたりと、どれもおもしろく、オー・ヘンリーの魅力を存分に味わうことができました。

私が昔から好きなのは、「救われた改心」(いろいろな訳があり「取り戻された改心」としているものもあります)で、社会に出てから、犯罪やそれに関係する人と接する機会が多かったこともあり、自らも服役経験があるオー・ヘンリーの経験も生かされた名作であると感じています。

 

 

広島に3度の日本一 貧しさからはい上がった勝負師 古葉さん死去

広島に3度の日本一 貧しさからはい上がった勝負師 古葉さん死去 | 毎日新聞

「天と地がひっくり返った」。1975年10月16日、毎日新聞紙面はカープ初優勝の驚きをこんな表現で伝えた。常勝巨人が最下位に沈み、それまで3年連続最下位の赤ヘルが起こした奇跡。快挙をもたらしたのが、古葉さんだった。

初優勝前の広島カープは、万年最下位の、敗北感に包まれた、本当に情けない弱小球団でした。子供の頃の私が広島市民球場へ行って、一生懸命応援しても、見るからに弱く、6回、7回になると、あー、今日も負けじゃー、などと皆が言ってゾロゾロと帰り始める、そういう敗北感しかない情けない姿が、今でも、薄暗い広島市民球場の記憶とともに、まざまざと思い出されます。

それを、勝てるチームに変えたのが、ルーツ監督であり、それを引き継いだ古葉監督であり、その薫陶を受けた選手たちでした。特に、ルーツ監督がシーズン当初で退任し、引き継いだ古葉監督の舵取りの難しさには大なるものがあったと思います。初優勝まで漕ぎつけた功績には多大なものがあります。

今の広島カープの礎を作った功績に感謝しつつ、ご冥福をお祈りします。

 

「警察庁長官 知られざる警察トップの仕事と素顔」

 

私は、司法修習を終了した後、11年余りは検事だったので、その間、警察官(キャリア、ノンキャリアを含め)と接する機会は膨大にありましたし、弁護士になってからも、刑事事件を通じて警察官と接する機会は継続してあって、私自身、警察については一般的な日本人よりもかなり知識があるほうと言えるでしょう。とは言え、警察内部に身を置いたことはなく、わからないことも多くて、こういう本は可能な限り、読むようにしています。

本書では、特に、警察庁長官経験者へのインタビューがおもしろく感じられました。辞めた後ということもあってか、割と率直に言っている印象があり、警察庁長官になるような人が、どういう考え方、認識、心構えでいるかをこういったインタビューで読む機会はなかなかないので、収穫でした。

全体としてわかりやすく書かれていて、警察に興味がある人の入門書的な読み方を含め、幅広くお勧めできる一冊です。