関ヶ原合戦は「作り話」だったのか 一次史料が語る天下分け目の真実 (PHP新書)

 

 私は、

関ヶ原(上中下) 合本版

関ヶ原(上中下) 合本版

 

 愛読していますが、これはあくまで小説であり、史実に基づいて関ヶ原合戦を見た場合にどうなのかは、いろいろと本が出ていることもあって、きっちり読んでみたいと前から思っていました。これが新しく読みやすそうだったので、読んでみました。

これまで、ネット等で紹介されているのを読んでいたことと、大体沿っていて、その意味では頭の整理にもなりました。

ただ、気になったのは、小早川秀秋の裏切りで、すぐに勝敗が決まったのが史実とされていることと、西軍の頑強な抵抗、勇戦で途中までは一進一退状態であったこと(これも史実であるようです)が、うまく噛み合っておらず、小早川方の裏切りの時期については、そこについての一次史料についても検証の必要があるのではないかという気がしました。

今後も、真実の関ヶ原合戦、については、関心を持ち、別の本も読んでみたいと考えています。

 

ソフトバンク、SIMロック即日解除に一部対応 総務省の方針受け

ソフトバンク、SIMロック即日解除に一部対応 総務省の方針受け(ITmedia NEWS) - Yahoo!ニュース

現行のルールでは、端末を分割払いで購入する場合、100日間はSIMロックを解除できない。利用者が割賦代金を支払わず、端末を持ち逃げするのを防ぐためだが、総務省20日に開いた有識者会議で「利用者の囲い込みにつながる」として、即時解除を義務付ける方針を示していた。

 従来の取り扱いでは、NTTドコモが、simロック解除実績がある回線での機種変更では購入して即日のロック解除に応じていて、私は、ドコモの対応が合理的でスマートだと思っていました。他のキャリアは、simロック解除実績がある回線での機種変更でも100日間、ロック解除に応じていなくて、そこは不便だなと感じていたものでした。

昔から、simロックを解除すると「利用者が割賦代金を支払わず、端末を持ち逃げする」とキャリア側は言っていますが、持ち逃げする人は100日経ってsimロック解除されれば持ち逃げするでしょうし、客を囲い込むための言い訳としか思えないものがあります。今後とも、不合理な制度には総務省がきちんと対応して改善させることが必要でしょうし、その一方で、総務省が思い込みや独断で、客に不利な方向につながりかねない不当な介入を行うのはやめるべきだと思います。

Google Pixel 3 XLのレビュー

Google Pixel 3 XLのレビュー|モバレコ - SIM・スマホの総合通販サイト

3年ぶりに日本へ帰ってきた“Googleスマホ”ことGoogle Pixel 3 XL。

最新のOSや機能をいち早く試せることだけでなく、日本で特に人気のある防水やおサイフケータイにも対応。加えてAI技術が駆使されたカメラは背面・前面とも幅広いシーンで、楽しく、便利に使えるものへと仕上げられています。

NTTドコモが、今月初めに突如として投げ売りを始め、あっという間に売れ切れてしまったPixel3ですが、私は、なんとかPixel3 XLの予約に滑り込み、それが届いてセットアップ中です。

使っていたXperia Compactが、2年余り使ってバッテリーの保ちが悪くなっていて、ちょうど良いタイミングでした。昨年11月に発売され、まだ1年経っていないハイエンドスマートフォンが2万円余りで入手でき、かなりのお得感がありました。高い時に買ってしまった方々に申し訳ない気持ちです。

色はクリアリーホワイトで、すっきりとして良い感じで、薄くてつるっとした感じで、気をつけないと落としてしまいそうです。ケースを付けて使うことになるでしょう。

Pure Androidで、Androidの素の状態はこういうものなんだな、ということを実感できます。あまりあれこれとアプリを入れ込まずに、すっきりとした状態で、Pure Androidを楽しみたいと考えています。

おサイフケータイ機能も使えるのが便利で、じっくりと長く使い込みたい端末です。

 

 

 

会社役員の贈収賄罪とはどんな犯罪なのかー汚れた原発マネー

会社役員の贈収賄罪とはどんな犯罪なのかー汚れた原発マネー(園田寿) - 個人 - Yahoo!ニュース

刑法上の収賄罪は、公務員が「その職務に関し」て、賄賂を収受・要求・約束の各行為が処罰されており、法定刑は「5年以下の懲役」です。このときに「請託」(具体的な要求)を受けていれば、法定刑は「7年以下の懲役」に加重されます。

会社法では、「不正の請託」を受けた場合についてのみ処罰され、しかも法定刑は「5年以下の懲役」以外の罰金刑が規定されており、軽くなっています。

園田教授も指摘されていますが、本件では肝心の「元助役」が死亡しており、仮に何らかの不正な請託につながるようなものがあったとしても、贈賄側の取調べができませんから(そもそも対向犯である贈収賄罪で一方が死亡していれば、事件化自体が実務的にはあり得ないでしょう)、そこでの立件はまず無理でしょう。

また、本件では関西電力の20名程度の幹部に金品が送られたと報じられていますが、そういった、バラマキ型、継続型の供与では、金の趣旨が曖昧になり、特に不正の請託といった点を立証する上では困難を来す可能性も高いでしょう。

かつて藤波元官房長官リクルート事件で受託収賄罪により起訴され1審で無罪(その後有罪)になったのも、継続的な複数の供与があって金の趣旨が希薄化し賄賂性に疑問が持たれたが故のことでした。

今現在、直ちに何らかの犯罪が成立するかよりも、目を向けるべきは、なぜ、このような不明朗な多額の金品の供与が、少なくとも数年にわたり続けられていたかということでしょう。供与対象が20名程度に上っており、そこには、「表に出せないお金の面倒を見てあげる」という性格も窺えるものがあります。政治献金、地元対策費等々、電力会社には、表に出せない様々な資金が必要となる面が昔から存在します。そういった悪弊、悪習が断ち切れずにずるずると関係が続いていたのではないか、というのは、あり得る可能性の一つでしょう。

「元助役」の、長年にわたる強い影響力から見て、こういった関係が、数年ではなく、遡れば昭和の時代から続いていたのではないか、そういう可能性も考慮されるべきだと感じます。

かつて、故・金丸信氏の脱税事件を端緒にしてゼネコン汚職事件が大々的に摘発されたことがありました。関西電力を起点とした不明朗な、政界へ向けた金の流れが解明されれば、それ自体が贈収賄罪や、ヤミ献金であれば政治資金規正法違反といった犯罪へとつながり得るものです。

本件を端緒と捉えることで、金の流れを既に相当程度解明していると推測される税務当局とも連携しつつ、上記のような広い視野で捜査を進めることができる組織、それは検察の特捜部以外にはないでしょう。

最近の特捜部の「ネズミを取らないネコ」状態では期待薄とは思いつつも、そういった今後の可能性に、私は注目しています。

 

 

 

 

 

 

津田氏「企画に自粛効果生まれる」 新しい検閲と批判も

津田氏「企画に自粛効果生まれる」 新しい検閲と批判も(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

芸術祭の津田大介芸術監督は朝日新聞の取材に、文化庁補助金交付決定は通常1年以上前で、決定時点で作品内容などは決まっていないことが多いと反論。「事後的に交付決定を覆されたら、企画内容に強烈な自粛効果が生まれる。事後検閲的な効果が強いという点でも、手続き論的にも問題の多い決定」とコメントした。

 検閲には広狭、複数の定義がありますが、広義では「公権力が、表現行為ないし表現物を事前に検査し、不適当と判断する場合には発表を禁止すること」ということになるでしょう。

「事前抑制」の一種であり、表現への影響が大きいため、日本国憲法では検閲を禁止し、事前抑制に対しては厳しい制約をかける考え方が一般的です。

しかし、あいちトリエンナーレでの一連の問題は、公権力が事前審査により表現行為を禁止しているわけではなく、事後にも禁止しているわけではありません。その意味で、検閲の問題とは切り分けられるべきでしょう。

問題は、津田氏も指摘しているように、補助金不交付が事後に決定され、公権力が、表現行為に萎縮効果を生じさせるような行為に及んでいる、そこだろうと思います。補助金交付決定の裁量において、実質的に、表現そのものを問題にするようなことが行われれば、それは裁量の在り方として違法、不当なものというのが、表現の自由を最大限尊重する日本国憲法の下での帰結でしょう。今後は、補助金不交付という点が争われ、手続の違法、不当性が問題になる中で、そこが大きく問われることになると思います。

訴訟に発展する可能性が高く、表現の自由を巡り今後のリーディングケースになっていくことも大いにあり得るものではないかと私は推測しています。

古代ローマ人の愛と性

 

古代ローマ人の愛と性

古代ローマ人の愛と性

 

 先日、 

古代ローマ人の24時間 よみがえる帝都ローマの民衆生活 (河出文庫)

古代ローマ人の24時間 よみがえる帝都ローマの民衆生活 (河出文庫)

 

 を読んで、おもしろかったので、「愛と性」も読んでみました。こちらもおもしろく読めました。

古代ローマ人の愛と性全般について、かなり具体的に突っ込んで紹介していて、中には細かすぎてちょっと辟易するようなところもありましたが、当時のそういった面での実状、人々の実像に、かなり迫れたように感じられました。

性に対して鷹揚で自由に楽しんでいた側面と、様々なタブーを抱え不自由だった側面、また、自由民が奴隷を欲望の対象としていた側面など、古代ローマ特有のものというより、時を超え時代を超えて、現代にまで続いているものがあるように感じられました。

ここまで読んだ以上は、同じ著者の

古代ローマ帝国1万5000キロの旅

古代ローマ帝国1万5000キロの旅

 

 も読んでおきたいと考えています。愛とせい

 

実話怪談 でる場所

 

実話怪談 でる場所 (河出文庫)

実話怪談 でる場所 (河出文庫)

 

 これも、ネット上で紹介されているのをたまたま見かけ、Kindleで読みました。

1つ1つのエピソードが、著者が体験した実話のようですが、リアリティがあり、実際の生活の中にある怖さといったことを感じるものがありました。

本来、見えないはずのものが見えたとか、様々な話が語られ、どこまで本当なのかわかりかねるものもありますが、厳密に見つつおかしなものは落としていていって、どうしても嘘とは言い切れない、不思議な話が少なくても残るものではないかと私は感じています。そういう超常現象的なものに対して、頭ごなしに否定するのではなく、人の心の問題とも関連させつつ、慎重に見る姿勢を、私は今後も保持し続けたいと思っています。